あと2分粘れなかったドイツ [サッカー]
あと2分でした。粘っていたドイツも、最後にセットプレイの崩れからピルロに的確なスルーパスを通され、グロッソに痛恨の先制シュートを許す。
その後、反撃を試みるもカウンターをくらい、デルピエロに駄目押しの失点。
PK戦を予想していた最後の最後で油断しましたね。
この試合のMVPはグロッソでしょう。こんなにいい選手だとは思いませんでした。
リッピ監督がザンブロッタを右サイドにまわした理由がよくわかります。
豊富な運動量から度重なる攻撃参加、ドイツの弱点の右サイドをほぼ制圧していましたね。フリードリヒを翻弄していました。
試合の立ち上がりは互角の様相。とはいえ、イタリアの中盤のプレスが激しく、ドイツが中盤でボールを保持できません。ドイツも中盤で激しくプレスを仕掛けますが、何度かイタリアはかわし、ここではイタリアとドイツの技術の差と中盤の人数の多さの利点を感じました。とくにペロッタとガットゥーゾの貢献度が高く、デロッシ不在も問題ないと感じました。
それでもイタリアは1トップのトニをうまく使えず、むしろカウンターでドイツに決定的チャンスを作られたりもしました。
後半、運動量の落ちたイタリアに対し、ドイツはシュバインシュタイガーとオドンコールを投入し、局面の打開を狙いますが、これが効果が出ず。
逆にイタリアがジラルディーニョの投入などで動き出すと再び息を吹き返しました。
延長戦ではバー直撃のシュートが2本続くなど完全なイタリアペース。
ドイツは最後の最後で得点を許し、ついに万事休す。
それほど多くはなかったものの、決定機を何度か迎えたので、その時に決め切れなかったのが悔やまれますね。
ドイツは今大会、最もおもしろいチームであったと思います。
それにしてもクローゼ!
素晴らしいFWに成長しましたね。的確なクサビとなるポストプレイ、機を見たドリブル突破。今大会№1FWですね。最後は交代しましたが、ドイツを勢いづけたのは間違いなく彼ですね。
そしてイタリアは固い。チームの安定感や攻守のバランスでは今大会最も優れたチームだと思います。ピルロを止めれば攻撃陣の威力は半減しますが、あの守備を突破するのは容易ではないですね。
イタリアは国内のスキャンダルをむしろバネに決勝までコマを進めました。
ぜひフランスに勝ち残ってもらい、ユーロ2000の再現を!
中田引退 [サッカー]
29歳の若くして突然の引退。
その性格や言葉遣いはどうあれ、日本サッカー界を大きく動かしたことに間違いなく、ヨーロッパで活躍できなくなってきている現状はあっても寂しい限りです。
ここ近年のヨーロッパでの不調。そして彼にとって人生最後のワールドカップとなった今回の大会でのショックは相当大きかったのですね。
とくに今更どうこう言うことはないですが、とりあえず「おつかれさまでした」
ジズーの涙 [サッカー]
ブラジル戦の勝利後、勝利インタビューに応えるジダンが珍しく笑顔で、そして、目を真っ赤にしていました。
現役最後の試合までまだ2試合あるね。と笑顔で応え、去っていくジダン。
ロベルトバッジョもそうでしたが、みんなが慕うヒーローはやっぱり様になりますね。
今大会の印象に残っている涙はアルゼンチンのカンビアッソや、中田、ベッカム、そして真意の程はわかりませんが、ルーニーは涙ながらにCロナウドとはもう一緒にサッカーをしたくないと話したとか・・・。(ルーニーを退場に追い込む挑発をし、その後、ポルトガルベンチにしてやったりとウインクをしたとか)
当然ながら、敗者が多かった。
ジズーはグループリーグがウソのようにコンディションも良く、スタミナも感じられ、存在感が全盛期を彷彿とさせています。
ジズーの充実感がその涙に現れているように感じます。
フランスのまとまりも彼を喜ばせているのでしょう。
最後に華々しく引退させてあげたい選手の1人です。ぜひもう1つ勝って貰いたいですね。
余談
Cロナウドの能力は非常に高く、その才能は認めますが、どうしても自分勝手な印象がぬぐえません。それはプレーにも感じ取られ、余計な切り返し、持ちすぎがマンUでも度々批判されてきました。ファンニステルローイとの衝突、今回のルーニーへの挑発、(試合前にお前を退場させるぞと挑発したとかしないとか)代表ではそれが許されてもクラブチームではそうはいきません。この大会期間中にレアルマドリーへの移籍に合意したなんて話も出ていますし、相当天狗になっているように感じます。クライファートのようにならないことを祈ります。
アンリ決勝点!! [サッカー]
相変わらずいまいちの攻撃のリズム。
しかし、セットプレーからアンリが貴重な得点を決めこれが決勝点に!
ジダンもトラップなどで以前のすごさはなくなっていましたが、決勝トーナメントになってから運動量が増し、全てのボールの基点になっていました。
フランス 1 vs 0 ブラジル
そして、なんといっても鉄壁の守り!
中盤のカカ、ジュニーニョ、ロナウジーニョに全く仕事をさせず、前線にパスを繋がせない!
全くスペイン戦と同様の展開でしたね。
マケレレとビエイラのボール奪取、4バックの安定した守り、マルダとリベリーの運動量はチームとしてのディフェンスを大きく機能させていますね。
ブラジルは最初から2トップにすべきだったのかもしれません。
アドリアーノの投入でようやく攻撃の形が出来だしました。
唯一、ゼロベルトが度々中盤からドリブルで攻め入り、チャンスを演出していましたね。
まあ、多少審判はフランス寄りのような気もしましたが、前半のファンのファウルもイエロー止まりでしたし、よくコントロールしていたと思います。
そしてフランス、試合を重ねるごとに強さを増していますね。好調の様子が伺えたスペインとブラジルにほとんど危険なシュートを打たせない守備は秀逸です!
リベリーの運動量も、1トップで思うように仕事ができないアンリを助けています。
さあ準決勝はポルトガル戦です。今日はイングランドを攻めるアイデアが全くありませんでしたが、中盤の要、デコも復帰しますし、割りと荒っぽいチームなので苦戦は必死です。
ロナウドとフィーゴをどう止めるか楽しみですね!!
しかし、スペインとブラジルを倒したフランスならやってくれるでしょう!
イングランドつまらない! [サッカー]
なんてつまらない試合なんだ・・・。
イングランドはネームバリューだけでずっと試合がつまらないですね。
FK以外の活躍ができないベッカムをいつまでも使い続け、効果的な突破を見せるレノンやフィリップスを使わず。(イングランドのマスコミはベッカムを外せと報道するが、日本ではベッカムが中心選手のように相変わらず報道してる。レノンはこの試合も途中出場で効果的な動きを見せる)
全くかみ合わず、良さが発揮できないルーニーの1トップ。
オーウェンが怪我したことで、信頼の置けるFWがルーニーとクラウチの二人だけになってしまい、やむを得ずチームとして機能しない1トップをいつまでも使い続けるエリクソン。
ネームバリューだけで、ゲームを組み立てれない中盤。
ルーニーのレッドカードが厳しすぎるとは思いますが、ストレスを溜めるのは分かる気がします。
もともとトップ下やセカンドトップで効果的な仕事をするルーニーが高さがないのに、ロングボールのポストプレイをやらされるなんて。どうせポストプレイならクラウチの方が効果的。最初から2トップにしておけばルーニーもあんなにストレスを溜めずにできただろうに。
2002年のワールドカップも内容は低レベルでとても誉められたものではなかった。
ユーロではルーニーの出現によって、チームとしてようやく機能しだした。
でも結局つまらないチームに戻ってしまった。
あれだけの選手、とくに素晴らしい中盤の選手を抱えながら、どうしてこんな試合展開になってしまうのでしょうか。
この試合も本当に頑張っていたのは常に大事なところに顔を出すハーグリーブスと、シモン、クリスティアーノロナウドの度重なる突破を許さず、オーバーラップを何度も仕掛けるアシュリーコールのみでしょう。二人の運動量と貢献度には脱帽です。
ポルトガルが勝ち残りました。今日は中盤のゲームメイクがいまいちでしたが、デコは復帰できるし、もっと良くなるのではないでしょうか。
本音を言えば、このブロック、ベスト4には、アルゼンチンやコートジボアール、チェコあたりに残って欲しかったな。
今年はレーマンの年だあ!!! [サッカー]
緊張のPK戦!!
ヒーローになったのは我らがレーマン!!!
コースは全て読んでいましたね。2人目のアジャラと4人目のカンビアッソを見事にストップ!
そのレーマンは全員の祝福を受けるも、冷静にベンチに帰っていきました。小さなガッツポーズがかっこよかった。
カーンから奪ったレギュラーを自分で証明しましたね。うれしすぎ!
ゲームは
お互いいいところをつぶしあい、なかなか自分達のゲームができません。
特にアルゼンチンの中盤の守備はすさまじく、ほとんどドイツはパスが繋がらなかった。
その中、セットプレーからアルゼンチンが点を決めると試合が動きます。
先にリードしていたアルゼンチンが動く。
中盤を支配できないリケルメを下げ、守備とゲームメイクに長けたカンビアッソを入れる。
運動量の多かったクレスポに代えてクルスを投入するも思ったようなポストプレイはできず。
GKの突然の交代もあり、カードを有効に使えなかったペケルマン。
対するドイツは攻めるしかありません。
サイドのオドンゴール、中央のボロウスキを投入し、これが功を奏し後半35分近くについに同点に追いつく!
さらにノイビルを投入し、一気にドイツムードが漂いますが、このままPK戦に突入しました。
ファウルはドイツ寄り(ホームだからしかたないか)。
しかし、アルゼンチンはマリーシア(シミュレーション)ばかりでしたね。
続くPK戦。
PK戦を前にあの犬猿の仲のカーンがレーマンを励ましていた!!
そして見事に2本ストップ!
おそらく読みどおりだったために試合終了後のレーマンは自信があったという顔をしていたように感じます。
一躍優勝候補に挙げられるフランス [サッカー]
今大会の強豪と言われたスペインを破ったことで一躍、優勝候補に挙げられるまでに報道されるフランス・・・。
この突然の手のひら返し。すごい。
あの中盤でゆっくりボールを回し、速い攻めを得意としないスペインのスタイルは高齢選手の多いフランスチームにとってスタミナ勝負とならなかったことで、丁度フィットしたんだと思います。気温も20度と最適。
とはいえ、攻撃陣は相変わらずチグハグ。
両サイドバックもこの試合は守備重視(サニョルの貢献度は高かった)だったし、攻撃の枚数が少ないといった影響もありましたが、もっともっと出来るチームです。
予選がひどすぎたので、みんな目を向けてなかったけど。
ブラジル戦、真価が問われますね。
個人的に優勝候補はドイツ、アルゼンチン、ブラジル、フランスだと思っています。準々決勝で全て対戦するので、今から楽しみですね。
オランダ敗退:イングランドは相変わらず・・・ [サッカー]
そろそろサッカー観戦と仕事の両立が体力的に厳しくなってきた今日この頃。
楽しみにしていたポルトガル対オランダも途中少し眠ってしまいました・・・。
さて、
近年ポルトガル対オランダの対戦はポルトガルに軍配が上がっていました。
そして、始まったこの対戦。まず、ポルトガル右サイドバックのミゲルがロッベンをことごとく阻止していましたね。
そして、不調のファンニステルローイに代えてカイトを起用するも、効果は現れず。フンテラールを見てみたかったと思えてしまいました。
そんな中、切れ切れだったのがファンペルシ。1人ポルトガルディフェンスを切り裂いていました。レギュラーになれるとは思っていなかった今大会、すっかりオランダの中心選手に成長しましたね。来期のアーセナルでの活躍が楽しみです。
それでも、得点はポルトガルに生まれます。
こちらはさすが、長年1トップを張り続けているだけあるパウレタ。
デコのセンタリングを見事にマニシェに落とし、マニシェがフェイントから素早く、正確なシュートで先制!
結局、この得点が決勝点となりました。
しかし、この試合は何よりイエローカード。確かに両チーム、特に中盤で厳しいチェックを繰り返していました。審判も試合をコントロールしようと早めにイエローを出し、落ち着かせようとしますが、最後までファウルとイエローの嵐でしたね。両チームとも攻撃的なだけに面白い試合だったとは思いますが、なにせ多すぎ。
デコは次戦でれなくなってしまいましたね。
そして、方やイングランド。
どうしてこのチームはつまらないんでしょう。
前大会もそうでしたが、あれだけの素晴らしい中盤をそろえながら、代表チームになると、イングランドの伝統的なロングボールを放り込むだけの試合になってしまいます。ルーニーにロングボールを集めていましたが、これもエリクソンの作戦でしょうか。正直がっかりです。
では、今日はスイス対ウクライナを見たいですが、気力が持たないので、寝ようと思います・・・。
今日はこの辺で。
中田のインタビューの賛否両論 [サッカー]
日本敗戦後、ピッチにずっと倒れ続けていた中田。
その目には涙が流れていたと言われていますが、本人は否定していました。
そして、その後のインタビュー。
マスコミに対し、無神経な質問や薄い内容に我慢できなかった中田が「話聞いてましたか?」と厳しく突っ込んだ。
それでも「4年後に向けて」とインタビューを続けるマスコミに呆れたように苦笑し無言で去った中田。
傷心、敗戦後すぐに4年後のことを聞いたり、質問の内容がたいしたことない(マスコミのインタビューはもともと誘導尋問ぽいが)
無神経なマスコミに対する批判と、それでも大人の対応をすべきだったと中田の態度に対する批判。
なんとも言えないですね~。
ただ、中田の性格ではやむを得ない部分もあるように思います。
合宿中でも食事や入浴は全て1人で済ませているとか。
もともと無愛想で、言いたいことを言う中田に我慢をする気は無かったでしょう。
正直、私が一番嫌いな職業はマスコミです。
彼らは勝手に自分たちは視聴者の聞きたいことを代弁しているという自負を持っています。
そして彼らの得意技、世論操作で世の中の流れを自分たちの都合の良い方向に意図的に仕向けます。
人のプライバシーを荒そうが、無神経にインタビューを繰り返そうが、根拠の無いウソを真実のように書こうが、それでも都合が悪くなると、公共性や言論の自由を訴えます。
そして最終的に報じるのが「視聴率」ばかり。
あのイチローでさえ、マスコミのしょーもない質問に対し
「はあ~!?」
とテレビの前であきれたことがありました。
今回の結果で間違いないこと。
それは中田がインタビューで答えたように、これが日本の実力なんです。
なぜか、マスコミは楽観視していた気がします。
マスコミのバッシングはいつまで続くでしょうか。
とりあえず成田空港が心配だ・・・。
ブラジルに挑む:後半 [サッカー]
前半の失点がショックだったのか、疲れからか、後半開始から運動量が落ち、ブラジルの攻撃を恐れて、中盤、ディフェンスラインが極端に下がってしまいました。
ここから、攻められ放題になります。
ディフェンスで防いでも、前線に繋げず、すぐに奪われてしまいます。
巻はオフサイド取られすぎだよ~、狙ってるのは分かるけど・・・。
そしてジュニーニョにミドルシュートを川口が目測を誤り決められます。
ジーコがようやく動く。ディフェンスラインを上げ、中田浩二を投入し、攻めの姿勢を見せようとすると、その裏をロナウジーニョにパスを通され、ジウベウトに追加点を奪われました。
もうこの辺は諦めムードを感じました。
ジーコが再び動く。攻撃陣の活性化のために巻を下げ、高原を投入。
しかし!あっという間に高原は怪我を。
やむを得ず、最後の交代枠を使い、大黒を投入します。
運もありますが、ジーコの采配はことごとく外れるようになってますね。
最後はカカもロナウジーニョも下げてしまい、ジダまで代える始末。舐められまくってしまいました。
前半はあれだけ慌てさせていただけに悔しい・・・。
全く動けないイレブンは結局後半だけで3失点。
後半は全く気迫、根性を見せる気も感じませんでした。
誰でもいい。必死に球を追いかけて欲しかった。大黒も凡なFWに感じた。
最後までグランドで寝そべり起き上がれない中田の姿が印象に残りました。
前半ロスタイムのいつもの危ない時間帯での失点。これが全てでしたね。
ジーコの最後の罪として、4年後に全盛期を迎える選手をほとんど連れてこなかったことがあります。
松井大輔をはじめとして日本も大きな世代交代にぶつかるかもしれません。
4年後はさらに暑い南アフリカ大会です。そして予選でオーストラリアと当たります。
この失敗をしっかりと2年後の予選に向けて直していってもらいたいですね。
監督は誰だ?エメジャケか?
クロアチアとオーストラリアは根性見せてすごい試合やってたな~。
日本にもあんな「がむしゃら」な姿勢、執念みたいなものを見たかったな~。
ヒディングはやっぱりすごいな~。
日本のファンの皆様おつかれさまでした。
残りのワールドカップを楽しみましょう!!